容疑者Xの献身 (文春文庫 ひ 13-7)東野圭吾 ¥ 660 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
容疑者Xの献身 (文春文庫... | |
| 島田壮司氏の「点星術殺人事件」や綾辻行人氏の「十角館殺人事件」と同レベルの巧妙な物語であると思います。デビュー作であり、乱歩賞受賞作でもある「放課後」よりずっと大胆な作品を、作家として熟練した時期に作り上げた才能は驚異的であると思います。文庫になるのを心待ちにしてました。 残念ですよねぇ… 買ってその日の夜中には読み終わっちゃうんだから… 面白い本は罪だ。いや、マジで。 数学的な天才の天才的な天才たるっていう性格と話し方が堪能できなかったのがやや残念で、 ラストがまたこれ湯川先生いらんことしすぎっていう残念さが沸々と沸くんだけど… 4〜5時間本から離れられませんよ。 寝転がってて腰イタイイタイ さぁ、テレビでやる前に原作を読みましょう。すんげぇおもしろい。もちろん徹夜。 男っていうのは基本バカなんです。不器用なんです。小さな正義感からちょっとしたことでも女性のためならいろいろしたくなるんです。 今回はものっすごい頭の固い数学者が女性に恋しちゃって「うお」って感じになってるんです。 これについて友人の湯川先生も「お前どうしたんだようそだろ」みたいなこと感じてますから、もう異... | ||
おそろし 三島屋変調百物語事始宮部みゆき ¥ 1,785 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
おそろし 三島屋変調百物語... | |
| 正直、宮部みゆきさんの作品を読むのは、 これが2作品目でした。 時代小説は、初めてです。 とにかく、静かに淡々と進みながらも しっかりとストーリーの力強さを感じました。 一人一人の人々の生きる力を感じます。 ほんのり暖かで、時にひやりと冷たく、 夏の夜の一冊には最適でしょう。最初から、ぐいぐい読者をひきつけて読ませてくるのは、さすが宮部みゆきだと思いました。 最後の1ページ、これを読む為にここまで読んできたんだと思わせる『うまさ』です。 オススメの1冊です。 いつ読んでも宮部ワールドは、ホロリさせられます。縁談が決まり幸せの絶頂から、奈落へ。気づきもしなかった、おごりと誤解から、おちかとその家族や周囲の人々は、重い枷を背負うことになります。実家にいられなくなり、叔父の元で女中として、働きながら、日々悔いながら生きるなか、ひょんな行きがかりから変調百物語を聞くことになります。この世には自分だけじゃなく、沢山のひとが奇怪な出来事に巻き込まれ、苦しんでいると、気づきいてゆます。一人二人と話しが絡み合い、おちかを元にすべてがつながった時、忘れ去られた悲しみや、怒りや、哀れさが、解放され... | ||
豹頭王の苦悩 (ハヤカワ文庫 JA ク 1-122 グイン・サーガ 122)栗本薫 ¥ 567 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
豹頭王の苦悩 (ハヤカワ文... | |
| グインサーガは中学からずっと読んでいます。ので、なんだかこういうレビューに書くことも思いつかないほど習慣化しています。 その中で、読みやすい巻もあり、今回みたいに読むのに苦しい巻もあり、まるで人生のようです。今回、ハゾスが大活躍??です。「グインを傷つけてなるものかっ」という一心で何でもしてしまおう、でも、きっとグインの子だからできなかった、やさしいハゾスが大好きです。 でも、グイン、やっと決心したのか・・・、とおもいつつ、シルヴィアはハゾスじゃないですが、自業自得とおもいつつ、やっぱりちゃんと育ててもらわなかった、という所には同情します。でも、こんな子が周りにいたら、やはしちょっとつらいかな・・・。 ところで、栗本さんも苦しそうですが、負けてないところが素敵です。どうか体をおいといください。で、ずっと書いてくださいね。前巻の最後と、本巻の最後をつなげても、それで話が決着してしまう話w ネタバレをしないように書くと、曖昧な表現となるのですが、 いろんな未来への伏線とも読める話がでてきますが、タイス編と同じように後に生きる伏線であるかどうかは不明です。シルビア自身も伏線となりそうです。... | ||
スカイ・クロラ (中公文庫)森博嗣 ¥ 620 通常3〜5週間以内に発送 ★★★★ |
スカイ・クロラ (中公文庫) | |
| ライト・ノベルとはいえ何が評価されてるのかさっぱりわからん。文章もそんなうまいとは思えないし(というか、個人的にはかなり嫌いな文だわ)、どの行間に何を読み取ればよいのか…。セカチューや恋空と同じレベルに思える自分は才能がない。あとは好きな人にまかす。森博嗣がミステリではなく、純文学(?)に挑戦したという感じだろうか。 「すべてがFになる」「有限と微小のパン」で 普通の人とは異なる時間の過ごし方をして、 普通の生活では幸せは得られないとでもいうような、 ある意味厭世観にも近い雰囲気があったと、 個人的には思っているが、 ミステリにおける謎解き等も取っ払た分、 その厭世観が純度を高めて、より如実に出た作品と言えるだろう。 それをどう受け止めるかが この作品の好き嫌いを決めるところだと私は思う。大型書店には映画化前のシンプルなカバーが残っている。 マンガっぽいのが嫌なら一年待つかリアル書店に行くが吉。 出版社もまだ持ってるそうですし。 あと読む前に簡単な飛行機用語も調べておくと良いですよ。 ラダーとかエルロンとか。 面白いですから。映画になるということで、映画を見る直前に読みました。... | ||
ナ・バ・テア (中公文庫)森博嗣 ¥ 680 通常3〜4日以内に発送 ★★★★★ |
ナ・バ・テア (中公文庫) | |
| スカイ・クロラから時間をさかのぼったクサナギスイトの物語。 空は幾分、死に近い。空戦はゲームに似ていて、死はキルドレにとって単なるゲームオーバーだ。爆音も、手に残る衝撃も、Gも匂いも吐き気も、事実ではあるが生々しさには遠い。 キルドレたちは生や現実に感情を吐き出さない。 子どもにとって、死は近い。まだ生の実感から遠いからだ。普通の子どもはだから死をひどく恐れる。キルドレにとっては、死も生も同じ無関心さの先にある。 ならば何故、ティーチャは飛ぶ?ふたたびチータに戻って黒猫マークを描いた敵機に、クサナギスイトは意味より先に親近感を抱く。『ナ・バ・テア』を読んでいて、途端にあることが判らなくなった。 彼らが言うところの、「大人」や「子供」とは何だろうか。何年ぶりかに会った親族に言われた「大人になったね。」という言葉みたいに、それは自分を子供とみて発したものなのか、額面どおり大人に発したものなのか、考えてみると判然としない。そんなどこか飲み込み難い違和感を、同じように、本作中の「大人」と「子供」という言葉にも覚えた。 原因は、おそらく「キルドレ」という概念にあるのだと思う。しか... | ||
クレィドゥ・ザ・スカイ (中公文庫 も 25-7)森博嗣 ¥ 680¥ 907¥ 980 ★★★★★ |
クレィドゥ・ザ・スカイ (... | |
| 思うに私の感想って、本当に自分の気持ちの感想文です。初めて本を手にする人に参考にはならないでしょうね(笑)読んだ人には理解してもらえ得るのかと・・・。あなたはそう感じたんだ・・と。おっと、ムダ話!!失礼しました。この本は本当に「どういうこと?」主人公は「誰?」僕は・・・って語られる主人公が本当にだれなのか・・終い近くまでわからず・・・・やっとわかったと思ったら、エピローグでまた「どういうこと???」なんとなくわかるけど、どうしてなのか・・絶対続き読まないといけません。逝けないんです。精神的な意味でも快感的な意味でも、すっきりしてイキたいんです。イっちゃいたいんです。この続き・・文庫本が出たら絶対読みます。もう、ハードカバーでは発行されてるんで文庫化まちです。最後にこの森さんって作家すごくね?? | ||
ダウン・ツ・ヘヴン (中公文庫)森博嗣 ¥ 680¥ 888¥ 992 ★★★★★ |
ダウン・ツ・ヘヴン (中公... | |
| グングン読み進めていけちゃうような、おもしろさではないけれど、好感をもって主人公を追っていけるスピード感がよかったです。まだこの本を読んでいるときは、私もこの本の中で戦いを楽しんでいるようなお気楽さがありました。おもしろいな!!と思いで次の「フリッタ・リンツ・ライフ」へうきうきとした気分で手を伸ばしました。次からだんだんとミステリーですスカイ・クロラシリーズの第3弾。 今回は草薙水素の戦闘時代が描かれます。 飛ぶことだけを夢見て、飛んでるときだけに『生』を感じる。 敵を落とし、仲間が死に、それでも戦う。なぜなら空に飛ぶことが自由でいることを実感できる空間だから。 スカイ・クロアシリーズで一環して語られている、この感覚。 飛ぶ=自由。 キルドレとして一生大人にならない体を与えられ、死と生のすれすれの空間で戦い続けているにもかかわらず、『死』に対して重く捕らえるところはなく、自由に飛びまわれるために余計な重さをそぎ落とした戦闘散香のように、文体もただ飛ぶ=自由についてのみ純粋に描かれている。 だからこそ、負傷し翼を失った戦士キルドレ草薙の療養生活は、いかに憂鬱で不自由で、砂漠の中で行... | ||
フラッタ・リンツ・ライフ (中公文庫 (も25-5))森博嗣 ¥ 680 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
フラッタ・リンツ・ライフ ... | |
| 私だけか??ミステリーだと思うのは。いつも、読み始めてしばらく経つまで、主人公が誰だかわからない・・。これって私の解読力がないから?って戸惑ってましたけど、これが「わざと」かかれてるんだよね??と思いました。いやはやもうこの本を読んでる頃には、このシリーズにはまっていて、特に哲学的な思考っていうのかな?主人公の回想とでもいいますか?そこが、読んでて潔くてきれいと感じました。いつ死んでもいい・・というかその覚悟ができている戦闘機乗りの思考・・・。なるほど・・と。この本を読んで、本当にあ・・・これってミステリーなんだね??と思いました興味深いです。この映画のアニメのイラストがさわやかでかわいらしい表紙ですが、いやいや・・・深いです。このシリーズの中では、この本の主人公だけが何にも囚われていない、すべての関心が、ただ飛行機と空にだけ向けられていると思います。 だから読んでいて、とても気持ちがいい。 他の4冊は幾分主人公が他に関心や執着を持っている感じがするのです。 この本の主人公は自分の周囲で起こる、自分を含めた出来事をあるがままに受け入れるだけ。 抗いもしない。疑問も持たない。 これって... | ||
流星の絆東野圭吾 ¥ 1,785 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
流星の絆 | |
| 初めて東野作品を読みました。とても読みやすく、テンポもよいので、あっという間に読み終えることが出来ました。面白かったのですが、帯の「セールス文句」が邪魔でした・・・。過度に期待しすぎてしまいました。「トキオ」や「容疑者X」で号泣した方たちが「流星」ではシビアな感じの意見が多いように 感じますが、三作がどこがどう違うの?という感じです。 私は「人類の泣ける三大要素」に頼ってる気がして涙が一滴も出ません。 要するに子猫の映画かなにかで一生懸命成長したのに最後に死んだら泣けますよね、 そんな映画にしたら「安易だ」と言われそうな、誰もが普通に持つであろう感情。 それが東野さんの小説になると創意工夫より、「子猫の映画」の感動話になり 皆泣ける、と。 になってしまう。いつから東野さんの小説は「泣ける」になったのか、 女子高生が「カワイー」を連発するのと一緒のような気がします。 「流星」は終わり方もハッピーエンドだし火サスの2時間スペシャルがちょうど言いのでは。 構成・設定はバッチリである。ただラストシーンが近づくに連れ、描写が荒くなっていくような感じがした。 細かく手を加えると2冊組で仕上が... | ||
屍鬼 1 (1) (ジャンプコミックス)藤崎竜 小野不由美 ¥ 460 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
屍鬼 1 (1) (ジャン... | |
| 藤崎作品は封真演義以来読んでなかった。それはフジリューオリジナル作品はかなり個性的で私にはまだ感覚が付いていけない作品が多いからです。しかし、原作者付きのフジリュー漫画は素晴らしいと思う。今作も原作の大筋は変わらず、話を要約して大変分かりやすく描かれていると思います。それが出来るのは藤崎先生の力量ですよね。原作は読んだことなかったですが、コミックで2巻まで読んで、先が凄く気になって、今原作を読んでます。すると登場人物がフジリュー版屍鬼のキャラクターに置き換えられるので場面が連想しやすかったですよ。原作のイメージはぶち壊されましたが、これは原作とは別の一つの漫画作品として面白くなりそうだという期待から星5つ。 いち原作ファンとして、漫画化するならあの漫画家さんが…というのはありました。 しかし原作は漫画化には元々向いてなさそうなお話ですし、類似した他作品が多く存在する今、ただ原作を再現するだけの漫画家を使うなら今更漫画化なんて話最初からなかったかもしれません。 ウィキの藤崎さんの項に原作クラッシャーと書いてあるのを見て今回の漫画化も納得。 遠慮せずに原作をクラッシュして面白い漫画にして... | ||
スカイ・イクリプス森博嗣 ¥ 1,785 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
スカイ・イクリプス | |
| 21世紀に蘇った『かもめのジョナサン』とも云えるのではないか。 SF的なキャラクター設定・世界観を採りながらも、 本シリーズの中身は、実は純文学だ。本作はその番外短編集である。 他人を痛いまでに希求する寂しさを 大空の透明な孤高で昇華する主人公たちに 私たちが果たせぬ孤独の処理を託してしまう、 そんな物語のカケラたちが散りばめられている。 本作を読んでも、シリーズを通した謎が明らかになるわけではない。 夢から覚めた後、その夢の内容が思い出せずに でも頭の片隅で冷たい光のようななにかを微かに覚えている感覚があって それをぼんやりと想っているような読後感が秀逸。森 博嗣の描いたスカイ・クロラシリーズのサイドストーリー短編集。これまでの本編とは違いスポットを浴びていなかった登場人物の心情や、戦闘シーンを省き描かれた人との交流など、世界観を感じさせる作品となっている。これまでの作品に比べ読みやすく、感情移入がしやすかった。まもなく公開される映画のHPではすでに中田英寿、絢香、岩井俊二、庵野秀明、浅野忠信らもコメントを寄せる等、注目が高まっている。どのくらい押井がスカイ・クロラを... | ||
屍鬼 2 (2) (ジャンプコミックス)藤崎竜 小野不由美 ¥ 460 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
屍鬼 2 (2) (ジャン... | |
| 人物と背景のアンバランスさ、画面の見づらさにうんざりしました。しかも肝心のストーリー展開は劣悪。おかしなキャラ立てといい、大事な設定をすべてデリートする大胆なまでの無神経さといい、編集含む作画サイドの自由な精神は見事としか言いようがありません。なにこれラブコメ?ホラー? ってゆーか、この漫画化自体がホラーだよ。原作が気の毒。原作を読んでいるものは、マンガ化とかされても、今まで手を出しませんでしたが、お二人共好きなので買ってみました。最初読み始めた時は、絵が以前よりクセが強く感じて戸惑いました。ですが、読み進めるほどに違和感はなくなり、逆にどんどん引き込まれてしまいました。原作とは多少違う部分があっても、世界観を壊してはいないし、原作を読んだ時に想像していた感じとも近いので、個人的には、このマンガ化は成功だと思います。この先も、どう描かれていくのか楽しみです! 1巻が面白かったのですぐ2巻も購入しました。結城夏野編が3話(3話目は結城夏野編のサイドストーリーと称して村迫正雄の一日)収録されています。 死者が立て続けに増える村。夜中に引っ越す者が増えるなど奇妙なことが続く。医師の尾崎... | ||
さまよう刃 (角川文庫 ひ 16-6)東野圭吾 ¥ 740 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
さまよう刃 (角川文庫 ひ... | |
| 同氏の「手紙」が犯罪者の身内の視点から描かれた作品であるのに対し、この作品は被害者の身内の視点から描くということで作品としては対を成すものです。 もっとも「手紙」は最終的に感動させるストーリー展開であるのにこちらはひたすらやるせない気持ちにさせる作品です。少年犯罪と加害者の人権を守る法律という光市の母子殺害事件を彷彿とさせる筋立てで読後感は余りよくありません。 ただし自分が同様の立場なら・・という意味で非常に興味深いテーマであることには間違いありません。 少年法も加害者の人権とやらを盾にする愚劣な弁護士連中も早晩無くなってほしいものです。東野圭吾らしい重厚で主人公の心理を中心に描写した作品。 実社会でも起こっている非常におぞましい犯罪の被害に自分の家族があったら私も復讐を考えるだろう。 全く関係ない他人の自分勝手な嗜虐性により汚された被害者にもちろん罪は無く、それに反するかのように自らに罪の意識をかけらも感じない加害者の人権を認める必要があるのか?、ましてなぜ更生させなければならないのか? 主人公を追う刑事のつぶやきや関係者の態度からその気持ちを理解しながらも表立って認められないも... | ||
逆説の日本史 15 近世改革編 (15)井沢元彦 ¥ 1,680 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
逆説の日本史 15 近世改... | |
| 著者は吉宗はバカ殿であり、尾張の徳川宗春は名君であるという。宗春の開放政策は経済の一時的興隆をもたらすが、最終的には藩財政の破綻を招くことになる。民にすれば、一時はバブルに踊らされたものの、文化の発展の陰で享楽的風潮の蔓延、勤労意欲の低下、モラルの崩壊等の問題に直面せざるをえなかったであろう。そして、その後に味わわねばならなかった経済の混乱による苦しみは昭和・平成を生きた者には容易に理解できるでことである。将来の見通しもないまま、一国を運営した為政者によってもたらされた人心、経済への甚大な被害にも目を向けるべきではないか。 吉宗をバカ殿とするのにも賛成できない。現代の経済運営にあたって、学者や政治家が諸施策の有効性を論じても、最善の策を見出すことが困難なことを考えれば、未来永劫存続するはずの幕府の為政者に、唯一儒教だけが絶対の真理として存在していた時代に、その枠を飛び越えた画期的政策を実施しろというのは、イスラム教徒にコラーンにこだわるなというに等しい無理難題ではないのか。バカ殿、名君という分類が所詮無理なのであって、一般にいわれている、人物評に風穴を開けるための方便として、著者も使... | ||
火車 (新潮文庫)宮部みゆき ¥ 900 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
火車 (新潮文庫) | |
| これをミステリと分類してもよいものか。 ストーリーはまさに「火曜サスペンス」そのもの。 クレジットカードの乱用に始まる多重債務の苦しさは 十分知ることができるのですが、とにかくテンポが遅い。 TVドラマなら3倍速ぐらいで見てちょうど良いくらい。 同じ内容の心理描写が違う表現で何度も出て来たり 私には不必要に思われる情景描写がしつこく細かすぎたり、 最後の100ページに入るまで本当にイライラのし通しだった。 切なさで殺人の極悪非道さが希釈されるのもいつものパターン。 探偵に人探しとかを依頼するとお金が掛かりそうだなと思った。 私には東野氏のスピーディさと引っかかりの多さの方が心地よい。私はあまりミステリーは読まないんですが・・・すごく人気があったみたいなので手にとってみました。 正直、私に合ってないだけなのかもしれません、始終だらだらしていて大きな発展もなく、あーこのまま終わるのかみたいな。 ストーリーは複雑で宮部さんはすごいなーとは思いました。 でも、いったい何が言いたいのかわからなかった。 ミステリーはそういうものかな? 題名もいまいちストーリーとの関係性が薄い気もします。 本... | ||
東京島桐野夏生 ¥ 1,470 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
東京島 | |
| 無人島で次々と事件が起こって、最終的に隆とカスカベの死因も解き 明かされるのかと思って読み進んだが、 結局最初から最後まで清子を中心とした漂流者の無人島での生活記が描かれている。 全体のストーリーを楽しむというよりは、人間の欲望を包み隠さず表現された無 人島生活の日誌を楽しむといった印象。 誰一人住んでいない南の島での生活をときに憧れたりするものだが、 現実は何も知恵がないと過酷で退屈な生活になることが容易に想像できる。 なんかこの続きがありそうな感じもする。 私が初めて体験した桐野作品は『リアル・ワールド』で、当時青春真っ盛りの私にとって、余りの読後感の後味の悪さにショックを受けてしまい、それ以来桐野作品からは距離を置いていました。 そんな私も年齢を重ね、ある程度社会の汚い部分も知ってしまったので、今回内容に惹かれ久々に桐野作品に挑戦してみました。その結果やっぱり悪かったです、後味。 と言っても、あの頃感じた後味の悪さとはまた種類が違って、『リアル・ワールド』の時は見事に世界間に飲み込まれた結果の後味の悪さでしたが、今回は肩透かしを食ったという意味での後味の悪さです。もっとぶっ... | ||
スカイ・クロラ森博嗣 ¥ 1,995 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
スカイ・クロラ | |
| 映画公開ギリギリタイミングで読破。 最大公約数的な、安易な感想ですが 永遠を生きる苦しみ、有限の幸福ってトコがあるのかなぁ。 とても有意義な読書の時間だったのだけれど 僕のお頭ではうまく出力できないようです。 ところどころ、詩のようなテンポで綴られているのが印象的。 比較的短い割りに、満足感は大きいのでおすすめです。かなり好き嫌いの分かれる作品だと思う。 星一つの人がいるのもわからなくはない。 とにかく文体が独特で淡々としています。 ヤマというヤマもないから、落ちという落ちもない。 やたらと考えさせられるという内容でもなければ、 面白い面白いと連呼するような内容でもない。 それだけを言ってしまえばすごくツマラナイ本に思えてしまうけど、 そんなことはない。 これは、これでいいと思う。 このままがいいと思う。変える必要なんてない。 これがわからないなら、わからないならわからないままでいい。 わかる必要はない。 わからないなら、作品に突き放されたと思うんじゃなくて、突き返したと思えばいい。 個人感想としては、他の四作が面白かった。 文章レベルが段々成長している感じ。 時系列順では ... | ||
魍魎の匣 1 (1) (怪COMIC)京極夏彦 ¥ 588 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
魍魎の匣 1 (1) (怪... | |
| 京極夏彦の作品を漫画化したものとしては他に『巷説百物語』、『ルー・ガルー』を知っていますが失礼ながらこの作品ほどの完成度(再現度)はないように感じます。 この作品は、絵の完成度もさることながら、小説独特の心理描写をよく絵に表わしていると思います。(例えば木場刑事の心理状態を表すのに使われた『箱』の描写は巧みでした) 原作ファンにも必見です。 私は両作家さんとも初めましてだったのですが、 ストーリー展開も描写もリアルで、ホラーであの作風の画はほんとに怖いです。 絵柄が受け付けない、と言うのでなければ読んでてのめり込める作品なんでしょうが、 正直私はちょっと苦手です。 でもこの先の展開が気になって、次巻の購入を悩んでいます。 だって、表紙の彼が最後1ページしか出てこない。しかもセリフもない。 とりあえず、しばらく様子をみようと思います。あまりにも素晴らしいコミック化。 作者の愛情と画力と構成力と原作の良質さが融合して生まれた傑作と言っても良いでしょう。 まずキャラクターデザインですが、映画版と違い、どのキャラも原作の描写を余すところなく拾い集めて絵にしたような、まさにイメージ通り... | ||
探偵ガリレオ (文春文庫)東野圭吾 ¥ 570 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
探偵ガリレオ (文春文庫) | |
| 遅まきながら、東野圭吾作品を初めて読みました。ですから、他の作品との比較は出来ませんが、本書に関して言うと、 ・さくさく読める ・以外と面白い ・知的好奇心を満足させつつ、暇つぶしも出来る 以上の感想です。 短編集なので、さくさく読めるのは当たり前だと思いがちですが、なかなかないんですよね。 ちなみに、私は続編も読み始めました。 お手軽ですし、読んでいない方はぜひ!探偵ガリレオと予知夢がドラマ化した後、原作を読みました。十月に映画が公開されるのを楽しみにしています。 あまり小説を読まない私には, 珍しいタイプの小説だなと感じられる一冊でした。 科学の話には興味があり面白いとは思いますが, 純粋に小説としては物足りない感じがしまた。 扱っている題材の割には読みやすいものであり, 見てみる価値はあると思います。読むのがテレビドラマより後になってしまったのですが 原作には原作のおもしろさがあって、とても楽しめました。 この作品の場合、原作を先に読んでいたら科学実験の内容が よくわからなかったんじゃないかなぁ?なんて思ったりしています。 あまり理系の話は得意ではないので テレビで見ていたか... | ||
そして誰もいくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)アガサクリスティー ¥ 714 通常3〜5週間以内に発送 ★★★★★ |
そして誰もいくなった (ハ... | |
| 文句なし、クリスティの最高傑作。 「アクロイド」や「オリエント急行」は正直ズルイと思うが、本作は、とにかくわけわからないまま、圧倒的なサスペンスで最後まで引っ張ってゆく。動機の「いくらなんでも」ぶりに気がつくのは、読んでしばらくたってから。 何回も映画になってるし、パターンとしても「エイリアン」、「惑星からの物体X」他いろいろ使われてるのは、この小説の構造が、原初的なサスペンス構造を持っているからでしょう。 この作品が「読書の入り口」である若い人は、幸せな読書人生を送れると思いますよ。初めてミステリ小説を読みました、すごく読みやすかったです 話の内容に無駄がなく次々に事件が起こり、オーエンにみんなが追い込まれていく 最後の一人が不思議な死に方をして「えっ、終わり?」と思いますが 最後の後日談みたいなのでちゃんと説明してありスッキリします 犯人が誰か分かってからまた始めから読み直すと 違った面白さがあるのがミステリ小説ですね のちに無数のバリエーションを生むことになる ミステリの「型」を創造した歴史的名作。 表向きは〈童謡殺人〉ものであり、〈孤島〉ものなのですが、 それを裏で支... | ||